大原孝治氏とドンキホーテの環境への取組み

顧客優先主義を第一に掲げる大原孝治はドンキホーテの社長です。それを実現するために、お客様が求めている商品を購入するために店舗を訪れたときは、必ず手に入れるようにすることが大事だと考えています。そのためには求められている商品のリサーチを徹底することが大事で、さらに在庫切れを防ぐような仕入れ管理が欠かせません。ただその一方で、人気があって売れる商品があるものの、その裏には売れ残ってしまう商品もあります。それらの商品は売れ残ってしまうと、返品手続きをしなければならないのでスタッフに負担がかかってしまいます。もし販売していれば利益がお店側に入りますが、売れ残ってしまうと当然ながら利益はありません。

陳列するという場を提供していたのに、売れない場合は無駄になってしまうので、結果的に提供した場所と時間を損したことになります。損を極力防ぐことが、実は売り上げを積み上げる上で欠かせない1つです。そこで現場スタッフには、売れ残りそうだと判断したら、手書きポップを作成して消費者の目に留まりやすいように工夫し、陳列場所を変更することが必要になります。工夫をすることで売れ残りを極力防ぐことができ、物を無駄にしないことにつなげることができます。大原孝治氏は商品を販売するだけでなく、物を無駄にしないことも小売業の役目だと考えています。廃棄を極力少なくすることが、環境に取り組む企業の役目だと確信しているからです。